河内あさこガラス展 光の海

高温のとろけるガラスの表情。ラスター彩の光を透かす色彩と、金彩や銀彩の奥行き。流動的な生のガラスの魅力をひきだしたい。心身の奥に秘められた感情や無意識や本能とい
った、目に見えないもの、人智を超えたもの、刻々とうつろいゆくこの世の摂理に興味があります。
その根底には、言い知れぬやさしさやあたたかさのようなものが存在しているように感じます。
ガラスという素材のもつ表情に雲や水といった自然現象の動きを見出し、その力を借りて、説明し難いあたたかさややさしさを視覚化したい。目で見て触れられることが可能な形
に表現したい、と考え、取り組んでいます。
微小な丸いガラス粒の織り成す表情。光の当て方で立体感が変わって見えたりする。「光」そのもので造形がしたい、描きたい。光を直接手に触って増幅していくことが制作的魅
力だと感じています。
河内あさこのガラスの魅力はときにはどんな宝石よりも輝いているかもしれない。
そんなマジックがここにはあるのです。

最近の記事

アーカイブ
PAGE TOP